支部長ご挨拶
校友会台湾支部は年1回総会を開催しています。主な活動としては、協定校である中興大学に来る母校の研修生の歓迎会を毎年開催していますが、それに併合して校友会総会を開催しています。また、中興大学への研修生以外で海外実習に来る学生や教職員などとの懇談会などを開催しています。2017年の校友会参加者は約60名と大盛況でした。2017年度の支部総会には、世界学生サミットおよび教育後援会に参加するため来台中の高野克己学長も参加されました。
特に2017年度は、校友会総会のあと2年毎に開催される教育後援会が開催され、校友会としてもサポートを行いました。この教育後援会は国内では2年に1回開催されていますが、海外での開催は台湾だけで、開催時には学長はじめ教育後援会役員の皆さんが参加し盛大に開催されています。
その他の活動としては、支部長、連絡幹事および役員が母校への入学斡旋も随時行っています。今年度の総会には、母校への入学を希望する高校生や保護者が2組参加しました。一人は今年受験する予定です。今後も入学希望者の斡旋に努めたいと考えています。
台湾支部総会が盛会に開催される理由、あるいは母校への入学斡旋などを熱心に行う事については、それぞれの留学時代を通して印象が良かった事に他なりません。我々が在学中に学んだ事は多く有りますが、まず教職員および机を並べた学友が親切であったことに起因すると思います。台湾からも多くの学生が各地に留学していますが、東京農業大学のように学生時代は勿論卒業後も友好ができている大学は少ないと思います。
前支部長の謝克昌先輩がいつも口にしていたことを思い出します。先輩の娘さんが某有名大学の卒業生で台湾に支部を作りたいけど賛同が得られない。お父さんの大学は何故熱心に活動ができるのか不思議と言われたようです。その都度東京農業大学の絆は強いのだと自画自賛をしていたとの話を何度も口にされていました。
沿革
台湾は1895年から1945年までの50年間日本の統治下にあった。台湾校友会の歴史は71年前に遡る。1945年に光復以降台湾出身の東京農業大学校友は母校への想いを忘れることのない事を願い、1946年8月11日台中市に36名の校友が集い懇親を諮った。その時点で台湾校友会を発足すべく議論になり、当日の中心的役割を果たした林朝卿先輩を、第1代の支部長に推薦した。1947年には中国大陸から台湾に移住した校友も加わり1947年10月5日台北市に42名が集まり、第2代支部長として徐 延瑚先輩が就くことになった。1950年には中華民国政府が台湾に移され、校友の陳良先輩が第3代校友会支部長に就任した。第4代以降の支部長は以下の通りである。
<歴代の校友会会長>
第1代 林 朝卿(1946年 8月~1947年10月)
第2代 徐 延瑚(1947年11月~1950年 4月)
第3代 陳 良 (1950年 5月~1972年 7月)
第4代 黄 大猷(1972年 8月~1984年 8月)
第5代 林 有禮(1984年 9月~1992年 8月)
第6代 林 恒生(1992年 9月~1996年10月)
第7代 謝 克昌(1996年11月~2015年12月)
第8代 鄭 耀星(2015年 1月~現在)
台湾は東京農業大学に在学する学生の支援母体として、留日同学会なるものを設置した。その会長には大学教授が当たり、在学生の窓口として、学業や生活面でのサポートをしてきた。校友会と留日同学会との絆は固く、帰国した卒業生が支部活動を強固なものにしている。
<歴代の留日同学会会長>
第1代 三浦肆玖楼教授(1934年~1961年までの27年)
第2代 伊東信吾教授 (1968年~1980年までの12年)
第3代 金木良三教授 (1981年~1990年までの10年)
第4代 西山喜一教授 (1991年~1998年までの8年)
第5代 豊原秀和教授 (1999年~2015年までの17年)
第6代 真田篤史助教 (2015年~現在に至る)
活動報告
台湾支部と日本の校友らが交流
校友会台湾支部は2019年8月24日、第17回2019年度支部総会を台中市内のホテルで開いた。日本から新部昭夫副学長ら大学関係者の他、九州地区と関東地区の校友ら11人が参加、総勢約80人が集い、盛大に行われた。同支部総会は毎年開いており、台北市、台中市、高雄市と順番に開催している。進行は藍蒼洲幹事長が行った。
台湾支部の鄭耀星支部長は「現在、台湾から農大への留学生は8人、ピーク時には56人いた。私たちも農大の良さを積極的にPRして留学生を増やしていきたい。教育関係の校友にはご配慮をお願いしたい」と日本語であいさつ。
髙野克己学長はメッセージで、農大の近況を紹介した後、「留学を考えている人だけでなく、卒業生にも今の農大を知ってもらう機会にと、翌25日に台北市内で農大の説明会を行う。農大としては、海外で行う初めての説明会で、今後も毎年行いたい」と述べた。
校友会の豊原秀和副会長は、海外15か国・地域の支部が設置されており、海外との交流を進めていこうと今回実施したとし、「海外の留学生についても校友会の活動を通して確保していきたい」と強調した。
続いて、農大の今を紹介した映像を鑑賞した後、参加者全委員が自己紹介。農大に留学後、母国の大学や食品業界など、各界で活躍している姿が語られた。日本の校友も一人一人紹介を受け、懇親会では両国の校友が大いに語り合うことができ、思い出深い交流となった。
農大と国立中興大学(台中市内)は1992年に大学間協定を締結、台湾校友は農大からの短期留学に全面的に協力している。
総会終了後、引き続き台湾教育後援会が開かれ、農大現役学生と父母らが参加した。
日本からの校友は翌25日から27日まで、鄭支部長、藍幹事長、林海平委員らとともに台北市内にある鄭支部長ゆかりの鄭成功廟や、宜蘭県の酢工場視察の他、花蓮の太魯閣などを見学、最終日には藍幹事長の経営する企業の視察も行った。
更新日:2019.10.16.
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